コンテンツ内容
「バイク通勤は危ないのかな?」
「メリットとデメリットって何だろう?」
「バイク通勤するなら何が必要なんだろう?」
今回は、バイク通勤を検討している方に向けた記事。
すでにバイクで毎朝仕事へ向かっている方はご存知かもしれないが、バイク通勤は危険だ。
これからバイクでの通勤を考えている方は、メリットとデメリットを知っておこう。
この記事では「バイク通勤は危ないから絶対にダメ」と主張するものではない。
バイク通勤をするなら知っておいた方が良いこと、あるとより便利なアイテムなど、そのほかの選択肢も合わせてチェックしておこう。
スクーターや原付のバイク通勤は危ない

まず「バイク通勤には危険が伴う」ということを知っておこう。
多くの人が仕事へと急いでいる時間帯に運転するので、どれだけ自分が安全運転をしていても、避けられない事故に巻き込まれる可能性が高い。
もちろんバイクは車と違って、もし事故にあったら体へのダメージが大きいので注意だ。
バイク事故は通勤・帰宅時間帯に起きやすい

バイク通勤が危険な理由は、バイク事故の約50%が「通勤・退勤の時間帯」に起きているからだ。
詳細はバイクのデメリットについて後述するが、「時短になる」「満員電車に乗らなくて良い」などのメリットを全てひっくり返すほどのインパクトがあることは事実だ。
実際に、バイク通勤をしている方でも事故件数の半分近くがこういった時間帯に起きていることを知らない方も多いだろう。
なかには、ヒヤっとするような危ないシーンに遭遇したことがある方もいるはずだ。
バイク通勤のメリット「節約・時短・低ストレス」

まずはバイク通勤のメリットから見ていこう。
- 電車や車通勤よりも交通費を安くできる
- 朝の時間に余裕ができる
- 満員電車のストレスから解放される
電車や車通勤よりも交通費を安くできる
まず1つ目のメリットは、交通費を安くできることだ。
経済的にも自動車や電車で通勤するよりも交通費を小さく抑えられる可能性が高い。
もし車であれば燃費は1Lあたり20kmほどだが、現行のスクーターバイクは1Lあたり40kmほど走ることができる。
毎月かかる駐車場代もバイクの方が車よりも経済的なので、維持費なども含めて圧倒的に交通費が安くなる。
電車通勤と比較した場合、距離や乗換回数によっては交通費に大きな差こそないものの、大型バイクや燃費が悪すぎるバイクを選ばない限り、電車の方が断然安いということにならない。
もちろん通勤で乗るバイクによって、多少の差はあるが車や電車と比較しても、交通費を安く抑える点ではバイクが最適だ。
ただし、通勤時に活躍する125ccクラスのバイクは、新車で20万円から40万円ほどの費用がかかる。
そのため、これからバイクの購入を考えている方は「バイク通勤を続けられる見込みがあるか」をまずは考えてみよう。
バイク購入に必要な初期費用が心配な方や、会社までの距離が短い方、週2, 3日だけ必要な方は、電動バイクも検討をおすすめする。
朝の時間に余裕ができる
2つ目のメリットは、時間に余裕ができることだ。
ただでさえ忙しい朝の時間帯に余裕を作ろうとするなら、方法は2つしかない。
もっと早く起きるか、バイク通勤をするかだ。
バスや電車での通勤と比較すると、家を出てから駅まで移動。そして駅に着いても乗り換え会社の最寄駅からもまた移動をしなければならない。
電車通勤やバス移動に費やす時間のほとんどは、徒歩での移動や車両を待っている時間だ。
バイク通勤であれば、家を出てから会社まで直行できるので、通勤時間を必然と短くできる。
また車での通勤と比べても、バイク通勤は渋滞などの影響を受けにくい。
渋滞や交通状況が最悪の場合、バイクはエンジンを停めて押せば歩行者と同じ扱いになるので、車体の軽いスクーターであれば、小回りの良さを生かすことができる。
バイク通勤を始めれば、より余裕を持って朝食を楽しんだり、いつもより起床時間を遅らせることもできる。
満員電車のストレスから解放される
最後のメリットは、満員電車を避けられる点だ。
バイク通勤最大のメリットと言っても良いかもしれない。
有名な話だが、「満員電車で感じるストレスは、戦闘機パイロットよりも強い」のだ。
イギリスの心理学者、デイヴィッド・ルイス博士が行った研究で、通勤者の心拍数や血圧を測定し、常に危険が伴うパイロットや警察官などと比較検証したデータだ。
もっと分かりやすいところでは、ジェットコースターが高所から加速を始めるときの2倍以上のストレス数値だ。
「毎日通勤しているから慣れているよ」という方でも、自分が思っているよりも強くストレスを感じているのだ。
もう少し俯瞰してみると、満員電車がもたらすストレスが身体や精神衛生的に良いはずがなく、集中力や睡眠の質、さらに幸福度の低下に関わっている。
なぜ満員電車に乗るとストレスを感じるのかというと、「自分ではどうしようもできない状況」が続くからだ。
ただ人混みに体を押さえつけられ、身動きの取れない状況というのは、リスクでしかない。
一方でバイク通勤は、自分でコントロールができる移動手段なので、満員電車よりも優れた移動手段と言えるだろう。
バイク通勤のデメリット「事故率・雨の日」

バイク通勤のメリットだけを見れば、「バイク通勤が最高」と感じるかもしれない。
しかしながらデメリットもあるので、まずは悪いポイントも目を通しておこう。
事故は通勤時間帯に起きやすい
まず1つ目のデメリットは、事故率が高いことだ。
バイクの死亡事故が発生しやすいパターンや時間帯をご存知だろうか。
警視庁のデータから見てみよう。
「通行目的別(過去5年間)」をみると、「出勤・退勤」のときに起きた事故が、全体の44.6%を占めている。

「発生時間帯別」にみると、「通勤・退勤の時間帯」に多く起きていることが確認できる。

どうして、バイク死亡事故の多くは通勤中に起きてしまうのだろうか。
おそらく傾向として、仕事場へ急いでいるなどの理由が挙げられ、普段よりも安全性に欠ける運転をしている方が多いのではないだろうか。
やはり、首都圏であれば朝の時間帯は渋滞も当たり前で、かなりスピードを出している運転者も多く、夕方以降の時間帯も「早く帰りたい」の一心で飛ばしている方もいる。
その中で思い通りの運転ができず、イライラしているドライバーも増えるので、いくら自分が安全運転に努めていても、もらい事故に巻き込まれる可能性はある。
事故に巻き込まれるリスクを考えると、電車やバスで通勤をした方が良い感じる方も多いはずだ。
しかし死亡事故の原因としては単独事故が一番多い。その次いで、右折時の事故などが多いので、バイク通勤をする方は、まず最初に自分が安全運転に徹する必要がある。
雨や風などの影響を受ける
次のデメリットは、雨や風など、天気の影響を受けることだ。
電車や車と異なり、雨風が強い日などのバイクは危険を伴う上に、快適ではない。
もっと言えば、心地よくバイク通勤ができるのは、春の終わり頃や秋になる少し前など、かなり短い。
夏は直射日光を浴びるので体力を消費し、冬は寒さに耐えようと力が入るため肩こりを起こしやすくなる。
通勤の移動手段に安全性と快適性を求めるのなら、電車、バスや車の方が良いと言える。
ただ満員電車のストレスを考慮すると、バイク通勤の方が合っている方もいるので、自分でどちらが合っているか考えてみよう。
バイクは天気の影響こそ受けるが、なるべく快適に過ごすためのアイテムを次に紹介しているので参考にしてみてください。
バイク通勤の解決策

以上、バイクの「メリット・デメリット」について紹介した。
バイク通勤は、電車や車に比べると事故に遭遇するリスクが高く、危険な目に遭ってしまう可能性がある。
ただ、個人の考え方によるが「よっぽど満員電車の方がキツい」といった方や、特に女性では痴漢などの電車特有のトラブルに巻き込まれる可能性も否めない。
電車通勤とバイク通勤、どちらにも長所と短所があるので、自分の価値観に合わせて通勤方法を選んでください。
短い距離なら電動バイクに切り替える
もし会社までの移動距離が短いのであれば、電動バイクを検討してみよう。
会社への出社回数が減って、週2, 3回しか電車に乗る機会がない方にもおすすめだ。
新車のスクーターであれば、40万円ほど必要になり、そのうえ駐車場代もかかっていしまう。
いま「シティ・モビリティ」として人気を集める電動バイクであれば、自宅に収納できるほどのコンパクトサイズで、駐車スペースも不要だ。
さらに家庭用電源で充電できるモデルも多く、維持費もかなり安い。
最低限の装備をする
万が一の時を考えるなら、ヘルメット、プロテクター、グローブなどは安全性に良いものを選ぼう。
「バイクで事故にあったらどうしよう」と不安になりすぎる必要はなく、デメリットを理解した上で事故が起きやすいパターンを知っておけば、ある程度の事故やリスクは抑えられる。
ヘルメット
基本的にヘルメットは「フルフェイス」を選ぼう。安全性がそれを補完する機能が高いからだ。
通勤でスクーターに乗る方は「ジェット」と呼ばれるタイプもおすすめだ。
しかしフルフェイス等のヘルメットは、5万円以上するモデルも多く、すぐに誰でも買えるものではない。
そこで高い安全性でありながら、「1万円から3万円ほどで買える」良質なヘルメットブランドもある。
値段が気になる方は「OGK Kabuto」、「HJC」のヘルメットから選んでみよう。
プロテクター
インナープロテクターで胸部を守ろう。
バイク事故に遭った方のほとんどが、頭部と胸部を怪我するパターンが多い。

頭部はヘルメットはで守るとしても、胸部は見逃されがちだ。
おすすめのインナープロテクターであれば、私服の邪魔にもなりにくく着脱可能だ。
グローブ
事故の時の衝撃はもちろん、夏用、冬用に備えておきたいグローブ。
もし走行中に転倒したら、地面はヤスリのように手を削ってしまう。
なので冬だけでなく、いつでも防御力の高いグローブを装着しよう。
グローブも夏用、冬用で快適性の高い製品が増えているので、必ずチェックしておこう。