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おすすめの400ccバイクを知りたい
普通自動二輪免許、いわゆる中免。そして400ccバイクは、中免で乗れる最大排気量クラス。
かつて80年代から90年代を中心に、一大ブームを巻き起こしたレーサーレプリカやネイキッドバイク。VFR400Rやゼファーなどをはじめ、流行の火付け役は400ccに分類されるバイクだった。
しかし昨今の400ccバイクは「絶滅危惧種」とまで言われている。どうやら日本のバイク免許、普通自動車二輪と大型自動二輪の区分が関係しているようだ。世界中の免許事情から見れば、400ccというカテゴリは珍しい。
とにもかくにも、400ccクラスは国産バイクの歴史が詰まっている。本記事では、今だからこそおすすめしたい400ccバイクを中心にご紹介。
誰に400ccバイクはおすすめ?

- 初めてのバイクを楽しみたい方
- 250ccバイクに物足りなさを覚える方
- 大型バイクは扱えないきれないと感じた方
400ccバイクのメリット
排気量的には、場所を選ばずに楽しめる。街乗りから長距離ツーリング、峠道を走らせても面白い。
400ccバイクは日本の交通道路事情に最適
バイクを乗る方にとって一番よく走るシーンは、一般道がメインだろう。
特に首都圏では、最高時速や最大馬力うんぬんよりも、ストップアンドゴーが楽なバイクが重宝される。信号や一時停止が続く道でも、運転ストレスは少ない。
北海道の果てしなく続く直線道路を毎日駆け抜けない限り、排気量的には400ccもあれば十分だ。
400ccバイクのデメリット
良くも悪くも場所を選ばない400ccバイク。特に大型バイクから400ccに乗り換える方は、物足りなさを感じるかもしれない。
400ccバイクは中途半端?
大型バイクのようなパワフルさが無く、250ccバイクと同じように回すと法定速度を超えてしまう。これは良くも悪くも場所を選ばない400ccバイクの宿命かもしれない。
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「400ccのバイクを手に入れたら、どこへ行こう?」
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400ccバイクのメーカー別おすすめ
オールマイティな性能が魅力の400ccバイク。生産終了後も未だ人気が根強いバイクも含めて、メーカー別に400ccバイクをご紹介。
【Honda】おすすめ400ccバイク
CB400SB

もはや説明不要、不動の人気を誇るCBシリーズ。SBの名前の由来は、フランスで行われた「ボルドール24時間耐久ロードレース」。「SUPER BOL D’OR」の略名で、ボルドールはフランス語で「金杯」を意味する。
現在販売されている400ccバイクの多くは、2気筒のエンジンが主流。一昔前はド定番だった「400cc4気筒エンジン」の国産バイクも、現行車ではCBシリーズだけ。今ではこのカテゴリ自体が希少になりつつある。
CB400SB 参考スペック
CB400 SUPER BOL D’OR (2018) | |
型式 | 2BL-NC42 |
全長/全幅/全高(mm) | 2,080 / 745 / 1,160 |
シート高(mm) | 755 |
車両重量(kg) | 206 |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 41 [56] / 11,000 |
最大トルク(N・m [ kgf・m] / rpm) | 39 [4.0] / 9,500 |
RVF400

90年代のレプリカマシンを代表するRVF400。
VFR400Rの後継車種として1994年に登場した。片持ちのスイングアームや倒立フォークが、圧倒的な強さを見せたワークスマシン、RVF750を彷彿とさせる。
RVF400のようにV型4気筒のエンジンを搭載したレプリカマシンは、今後復刻することはないかもしれない。
RVF400 参考スペック
RVF400 (1994) | |
型式 | NC35 |
全長/全幅/全高(mm) | 1,985 / 685 / 1,065 |
シート高(mm) | 765 |
車両重量(kg) | 183 |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ V型4気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(PS / rpm) | 53 / 12,500 |
最大トルク(kgf・m / rpm) | 3.7 / 10,000 |
【Yamaha】おすすめ400ccバイク
SR400

ロングセラーモデルのSR400。
2017年、排ガス規制のために生産終了したが、間も無く復活した名車。販売当初から変わらないSRらしさを残したまま、時代と共に変わり続けるSR400。
40周年を記念しアニバーサリーエディションが発売。それほど人気の息は長い。
ノーマルの美しさも良いが、綺麗なカフェレーサーカスタムも似合う。SRのオーナーにとっては嬉しい悩みかもしれない。
SR400 参考スペック
SR400 (2018) | |
型式 | 2BL-RH16J / H342E |
全長/全幅/全高(mm) | 2,085 / 750 / 1,100 |
シート高(mm) | 790 |
車両重量(kg) | 175 |
エンジン種類 | 空冷 4st SOHC 2バルブ 単気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 18 [24] / 6,500 |
最大トルク(N・m [ kgf・m] / rpm) | 28 [2.9] / 3,000 |
XJR400

オーソドックスな車体に個性を兼ね備えたXJR400。
YAMAHAのXJシリーズは「ペケジェー」の愛称で親しまれている。
「空冷最速」をキーワードに、400ccクラスの中でもスポーティな路線。高回転域で唸るサウンドは、空冷独特の魅力だ。
XJR400 参考スペック
XJR400 (1996) | |
型式 | 4HM |
全長/全幅/全高(mm) | 2,025 / 735 / 1,090 |
シート高(mm) | 760 |
車両重量(kg) | 198 |
エンジン種類 | 空冷 4st DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(PS / rpm) | 53 / 11,000 |
最大トルク(kgf・m / rpm) | 3.5 / 9500 |
【Kawasaki】おすすめ400ccバイク
ZRX400

ZZR400のエンジンを積み、スイングアームの形状が特徴的なZRX400。
80年代後半、オートバイらしさを前面に打ち出したゼファーが登場。ネイキッドブームを牽引したKAWASAKIは、94年にもう一つのネイキッドバイクとしてZRXを世に送り出した。
ビキニカウルではなく丸灯の2型も後発で販売開始。ZRX400は2008年まで生産され、ゼファーと共にKAWASAKIネイキッドバイクの中心的存在だった。
ZRX400 参考スペック
ZRX400 (2008) | |
型式 | BC-ZR400E |
全長/全幅/全高(mm) | 2,075 / 745 / 1,135 |
シート高(mm) | 770 |
車両重量(kg) | 208 |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 39 [53] / 11,500 |
最大トルク(N・m [ kgf・m] / rpm) | 37 [3.8] / 9,000 |
ZXR400

レーサーレプリカ人気とマシンが成熟を迎える中、メーカー最後発で登場したZXR400。
ライダーの視界に大きく映り込むフラッシュエアが、ZXRのアイデンティティ。当時サーキットでしか見ることが無かった倒立フロントフォークを400ccクラスの市販車で初めて標準装備。
ゼファーをはじめとした次世代のネイキッドブームが台頭し、レプリカブームの終焉を飾った一台。
ZXR400 参考スペック
ZXR400 (1994) | |
型式 | ZX400L |
全長/全幅/全高(mm) | 1,995 / 710 / 1,080 |
シート高(mm) | – |
車両重量(kg) | – |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
総排気量(㎤) | 398 |
最高出力(PS / rpm) | 53 / 12,000 |
最大トルク(kgf・m / rpm) | 3.6 / 10,000 |
【Suzuki】おすすめ400ccバイク
INAZUMA400

400ccクラス唯一の油冷エンジンを搭載したINAZUMA400。
21世紀以降、エンジンの冷却方法は空冷式から水冷式に移り変わっていった。しかしSUZUKIの伝統だった油冷式は、よりコンパクトなエンジン設計を可能にした。
パワフルかつコンパクトなエンジン設計はライダーの操作性向上に寄与したが、 排ガス規制の波と共に油冷エンジンの生産も終了。
INAZUMA400 参考スペック
INAZUMA400 (2000) | |
型式 | BC-GK7BA |
全長/全幅/全高(mm) | 2,140 / 745 / 1,090 |
シート高(mm) | – |
車両重量(kg) | 210 |
エンジン種類 | 油冷 4st DOHC 4バルブ 直列4気筒 |
総排気量(㎤) | 399 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 38 [52] / 11,000 |
最大トルク(N・m [ kgf・m] / rpm) | 36 [3.7] / 9,500 |
DR-Z400SM

国産車初のモタードバイクとして発売されたDR-Z400SM。
モタードとは、オフロードバイクにオンロード用のタイヤを履かせたバイクだ。主戦場を林道としていたバイクが、突如サーキットや峠に登場。
スーパーモタードやモトクロスなどのレースでは、250ccや450ccというレギュレーションがあった。しかし中免さえ持っていれば乗れて、他に引けを取らない高スペックで人気が高まった。
DR-Z400SM 参考スペック
DR-Z400SM (2008) | |
型式 | BC-SK44A |
全長/全幅/全高(mm) | 2,225 / 850 / 1,185 |
シート高(mm) | 870 |
車両重量(kg) | 145 |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ 単気筒 |
総排気量(㎤) | 398 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 29 [40] / 7,500 |
最大トルク(N・m [ kgf・m] / rpm) | 39 [4] / 6,500 |
【BMW】おすすめ400ccバイク
G310R
BMWバイク初の排気量クラス、そしてアジア市場をターゲットに開発されたG310R。
2015年にミラノショーで発表され、2017年から日本に上陸した。みんな心のどこかで思っていた「海外メーカーのバイクは大型自動二輪免許が無いと乗れない」というイメージを払拭。
前方吸気・後方排気エンジンの採用や足回り、そしてデザインなど、兄弟車であるS1000Rの単純なスケールダウンとは感じられない。
街乗りでのUターンなど、少しためらってしまうようなシーンでも、扱いやすさはピカイチ。シート高を簡単に変更できるため、女性ライダーの不安も解消してくれる。310ccという程良い排気量も相まって、しっかり扱いきれるドイツ製バイク。
G310R 参考スペック
G310R (2018) | |
型式 | – |
全長/全幅/全高(mm) | 2,000 / 820 / 1,070 |
シート高(mm) | 785 |
車両重量(kg) | 159 |
エンジン種類 | 水冷 4st DOHC 4バルブ 単気筒 |
総排気量(㎤) | 313 |
最高出力(kW [PS] / rpm) | 25 [34] / 9,500 |
最大トルク(kgf・m / rpm) | 28 / 7,500 |
おすすめのバイクを排気量別にピックアップ
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